qkyuqの日記

無駄なことなんてひとつもないよ

『EGAKU -draw the song-』展・久米田康治先生サイン会+おかわりレポート

新宿マルイ本館にて2023年11月18日〜11月26日開催のEGAKU展に行ってきました!

受付横入り口

幸運にも久米田康治先生のサイン会チケットに当選し(当落発表日あまりにも不安で昼間から酒を煽っていましたが本当に良かったです)、当日21日と後日23日に行ってきたレポートになります。

ブログを見直していたら去年「(久米田先生に会える機会が)次いつあるかわかんないだろ!」などと言っていたのですが…予想より早くありましたね…。

 

↓もしよければ去年熊本で拝見した記事はこちらです。

qkyuq.hateblo.jp

今年もゆのまえ漫画フェスタに参加されるのなら全然行く気でいたのですが(飯田里穂さん御登壇おめでとうございます♡)、結果的に電車で30分圏内でのイベントとなり良かったです。今丁度無職なので交通費が厳しい。

でも来年もお待ちしてます!なぜなら熊本旅行は純粋に楽しいので。

 

↓長いので本筋だけ知りたい方は目次から「サイン会当日」までジャンプしてください。

前準備

まずマルイのロケハンをしました。

新宿のマルイ、アネックスは行ったことあるけど(オタクはバルト9に行きがち。かくしごと舞台挨拶もそうでしたね)本館ってどこ?何?という感じでしたが普通に紀伊国屋書店のほぼ向かい(※厳密には伊勢丹の向かい)でした。旧ビックロ横ですね。用がないから入ったことなかった…。

その時はアイドルの展示会をやっており、フリー入場だったので全体が見れたのですが思ったより狭く、これどこでサイン会やるんだろう…?謎だ。

マルイ8階、ほとんどをスタバが占めてる。2階にもあるのに。

 

あとはサイン会について公式HPでは「単行本・画集・会場物販の図録いずれかに1点のみ、整理券裏に宛名を書いてお待ちください」という公式アナウンスがなされていたのですが、ここで一つ問題が生じます。

Kumecaってどうなるの…?

こんな弱小ブログまでレポートを見に来られるコアなファンの方には説明不要と思いますが念の為注釈を入れておくと、「シブヤニアファミリー」単行本初版帯には「Kumeca」というカードがついており(言わずもがなSuicaのパロディ)、それを持っているとサイン会でキャラクターを1体追加できるという破格の特典が存在するのです。

ツイッターキャンペーンで効力を発揮している(私は残念ながら当選したことがないので実際のところは分からないんですけど)ゆえジョークグッズではないようなのですが、これに関しての言及がマジで!一切!ありません!

 

まあEGAKU展の方もそんなものが存在してるとは思わないだろうし…サイン会の依頼ルートに小学館担当編集が挟まってるとは限らないし…そもそも先生が特典の内容を把握してらっしゃるのかも結構謎だ…。

しかしながらサイン会で先生に謁見が出来るという時点でそれはもう既に身に余る幸運であり「己の名前を書いて頂ける」一点でも十分すぎる上そこからさらに絵のリクエストをしたいなどというのはあまりにも過ぎた願いでかなり浅ましい…けどもしものことがあるかもしれないじゃん!

 

下心がないと言えばそれは絶対に嘘なので、念の為Kumeca二種+単行本と画集のどちらもを持参することにしました。念には念を入れてKindle版も買いました(印税のお布施)。

サインだったら単行本に欲しいし絵が入るなら余白の多い画集に欲しいな、的な。

 

差し入れは飲食物以外であれば可、ということで小さめのお花とお手紙を用意。

 

あとは汚い髪色を染め直したり(地毛の色に戻そうと一年頑張っていたのですが見苦しさの方が勝りました)…洋服を新調したり…。

ネイルするか直前まで悩んだんですけど、万が一先生の御手に何かあった場合腹を切るでは済まないなと思って深爪ギリギリまで切って行きました。

ネタバレになりますがなんと握手があった(!)のでこれは英断だったと思いたい。

 

サイン会当日

15時ごろ会場到着。

何をどうしてもチケットは16時からなので早く行ってもなあということで各フロア巡ってから向かいます。緊張のあまり2フロアに一度トイレに行く(昼に紅茶をガバガバ飲んだから)。マルイのトイレ全フロアめっちゃ綺麗ですごいですね。

 

やっと8階に辿り着くと既に大勢の方が並んでおり、ビビる。

受付にてスマチケを確認されたのち裏面に宛名記入スペースのついた整理券と簡易鉛筆(「ペグシル」という商品名らしい。初めて知った)を渡されます。整理券の番号順に並んで入り口前にて列形成。

ここでのれんの奥から出てきたスタッフさんによるアナウンス。

スタッフさん「ご来場ありがとうございます、すいませんが今回小学館さんのイベントでなく、Kumecaの特典は使えないんです〜…!

「あぁ〜〜〜…」という感じの待機列の皆様。

まあそうだよね。知ってた知ってた。

スタッフさん「でも先生のご好意で写真撮影OKになりました!」

????????????「私」

完全に想定外の事態に脳がバグる私。知らない!!!

スタッフさん「先生だけでも、ツーショットでも大丈夫です!スタッフがお撮りします」

とりあえずスマホショルダーは外した。スタッフさんに渡す時邪魔になるなという予想だけはできた。えっでも自分が写る必要ある…?先生だけで良くない…?

 

そうこうしている間に第一陣が会場内へ。30人ほどが誘導されのれんの奥に消えていきます。

中に入るとメインの展示ブースと著作の展示コーナーがありました。

23日再訪した際撮った著作展示

整番呼ばれるまでは自由に見て良かったんですが、なにぶん全く集中できなかったのであんまり記憶がありません。

はらだ先生絵うっま…ヒトリエだ…けろりら先生えがすき、長時間露光っぽくていい…君の知らない物語の絵、嬉しい…等々。

久米田先生の絵、白黒だからボードにするとコントラスト高めではっきり見えるのいいな〜。

 

来た時間の割に結構早めの整番だったので程なくして該当番号を呼ばれます。

壁で隔たれた奥まったブースの方がサイン会会場になっており、パーテーション等は存在せず、ここからずっと3メートル圏内に先生がいます。

 

5人1列が三組ずつほど呼ばれ、5人終わると列ごと横スライド、的な形成。

私は後方だったので分かりませんでしたが、おそらく整番6・11・16・21…(以下省略)の方はずっと先頭で待つことになるので前の方の会話なんかがよく聞けたのではないでしょうか。いいなー。

 

待機中先ほどとは別のスタッフさんが「…がいいか、写真がいいか、決めておいてくださいね〜」と言っているのが聞こえる。

えっなんか選ぶ感じのことがある?やっぱり絵もある?全然聞こえない…。

「全然聞こえない」のは別にスタッフさんの声が小さかったわけではなく、おそらく秋冬向けの空調+会場の熱気+上がり続ける心拍数のせいでこの時点かなり暑く、私の意識が朦朧としていただけです。

とりあえずどっちを出すことになってもいいように単行本と画集両方手に持っておく…。

スタッフさん「お待ちの皆様はサイン書くページ開けといてくださーい!」

単行本はビニールのカバーを外しておく…。

カメラロール見返したら待機中撮っていた唯一の写真
(会場内は基本的に撮影OKだったのにも関わらず何も撮れていませんでした)

私の列の番になり終わった方が前を抜けていくと漸く先生のお姿が視認できると同時にいやめちゃめちゃ前の人糸色先生描いてもらってるな!!?

先生のお手元をスタッフさんが撮られていたのでもしかしたらこの方かも。

土壇場でいろいろなことが決まっていたらしい。すごすぎる。

糸色先生、黒目をきちんと潰されていたのと髪の毛の影まで入っていてすごかったです。サイン会でそこまで描いていただけるのって普通なんでしょうか?わかりかねる…今までの人生でサイン会に行ったことがないから…。

この方に限らずなのですが、スタッフさんが待機中に何度か「時間が〜」的なモーションをされており、それに対して頷きつつも全ての方ときちんとお話をされている久米田先生。

ファンサすご…死かも…(自分の番まだ来てません)。

前の方が加賀さんをリクエストされていて嬉しい。絶望キャラの並び。

先生の横には二名のスタッフさんが常駐しておりファンレターなどはそちらの方が受け取っておられました。今思えば撮影担当と差し入れ担当ってことだったのかな?

 

そして何も用意できないまま私の番が来ます。

まずは宛名を書いた整理券を(確か)スタッフさんにお渡しし、「お写真ですか?キャラ(絵)ですか?」と尋ねられるので「キャラで…!」整理券は宛名面を表にして机上に置かれます。ちょっと恥ずかしい。

「えっと…画集のカバー袖でも大丈夫ですか…?」

「どこですか?」

「(すみません!!お手間をかけさせて本当にすいません!!)ここです…!(指さし)」

「大丈夫ですよ、誰がいいですか?」

絶望先生の木野くんを…」

「木野くん…どんなだっけ?

「資料あります(!!!!!)」必死。

持ってて良かったさよなら絶望先生第23集即引き付箋版。

両手で目一杯、しかし本は痛めないように開いてお見せするとすぐにマッキーを引かれ始めました。すごい…が十年ぶりとかに書くであろうキャラをリクエストして本当にすみません…!パルプにはちょっといたけど。

サイン中は何も言えなくなるので以下全てモノローグ。

 

あっ輪郭からなんですね…頬のカーブが既に滅茶苦茶綺麗です…顔が四角ベースの木野国也…御髪!うわっ外はねが一個の木野くん…レアすぎる…あっ二個に増えた、レアだけど安心感ある、実家かも…この数年は事実親の顔より見ているから…泣きそう(実際半泣きで見てた)襟足が足されていく、やっぱりストレートが正解なんですね…うわ〜お顔…目つきが気持ち柔らかい…黒目!黒目塗ってもらえてるのすごい、この短時間で…!あーーー頬染め!!?頬染め入るの!!!!???いや参考資料がミランダ回だから当然なのかもしれないがいやしかし何一つ当たり前じゃない全てが奇跡だから…頬染めめっちゃ可愛い〜〜〜こんなにも私の好きな絵で木野国也の新規絵が生まれているの幸甚の極みにございます、わー主線なぞってもらっている…木野くんが…良かったね(?)サイン〜〜〜!大きい紙面に頂くサインすごい…!あっそうか宛名入るんだった…そこに!!?私の名前が!!?新規絵に飽き足らず私の名前が並ぶなんてことある…?現実…?現実だよ。というかこれで終わりなのに何話すか全然考えられてない、えーとさんま御殿と漫画の感想はファンレターに書いたから…それ以外で…それ以外で何か…

 

「きょねん熊本でもお会いできてうれしかったです…!(今思うとこれ今も会ってるのに謎の発言すぎる。猛省)」

「そうなんですか?今日はどちらから?」

「今日は全然東京です」

近いな

(去年が遠い※茨城→熊本8時間)

確かここで握手をしているはずなんですが記憶がありません。

し…してるはずなんです…。先生の手を煩わせるのは良くないと思ってスタッフさんに直接差し入れと手紙の入った紙袋を託したような気もするんです…。お礼を言って逃げ出したんだと思う…すぐ出口だったから…多分…。

ちなみにEGAKU展は再入場不可なのでこの時点で展示を見ることは既に叶いません。終わった後は自由に見ていて良かったらしいですが、無理じゃね?

外のベンチで荷物をしまって無為に物販を彷徨ったのち(何も買えず)正気に戻ってとりあえずトイレに行こう…と思ってやっと現実味が追いつきました。冷たい水で手を洗うと冷静になる。

この後スタバで偶然合流したフォロワーさんとサインの見せ合いをするまでおよそ30分の間、見返すことができませんでした。いや…夢かと思って…。

木野くんの新規絵、冗談抜きに夢で幾度となく見たから…(Twitterのログで確認したら3年半で29回見てた)。

 

みなさん先生に伝えられたいことを伝えられたご様子で、おそらくあまり時間がない中でスタッフさんも無理に剥がしに来られたりもせず、始終穏やかで、素敵なサイン会でした。

主催様、参加者の皆様、そして他でもない久米田康治先生、本当にありがとうございました。

一生の宝物にします…!

 

 

 

EGAKU展〜おかわり〜

さて、サイン会が最高だったのは揺るぎない事実なのですが、それはそれとして展示をきちんと見る余裕がなかったのもまた事実。

 

23日木曜祝日、友人に会いに東京ビッグサイトに行った帰り道当日券で再訪しました。

その日も別の先生のサイン会があり、15時入場が新宿到着後の最短入場可能時刻だったのと、二日前のサイン会の空気を少しでも再現したかったので同じ服で同じような時間に来ました(そして16時まで居座りました)。

サイン会の再演。届かなくてまぶしい。

スタッフさんにあいつこないだもいたなって思われてたらどうしよう。

 

特典ステッカー、色違いがもらえて嬉しいです。

床に直置きされていたもやしもん6巻限定版の箱

当日全然見る余裕のなかった先生方のコメントや、サイン会ブースに飾られていた書き下ろしの色紙などを確認して来ました。

特に色紙は久米田先生のがある!というのをギリギリ視認した程度だったので…。

色紙は残念ながら撮影禁止のためデータはないのですがはらだ先生アナログでも絵も字もうめえ〜!ヒトリエからアンサーの色紙も来ててすごいです。イガラシさんから「ハッピークソライフ最高!」とのこと。読んでるんだ。

北川みゆき先生と松浦健人先生の字も好きです(絵を見なよ)(北川先生は著作展示で「どうしようもない僕とキスしよう」をちょっと読んだんですけど、絶対これ好きだな…と思ったので今度買おうと思います)。

久米田先生の色紙はキャラもりもり(改蔵くん、羽美ちゃん、地丹くん、後藤父子、望カフ、うろぺん、イッコちゃん…だったかな、メモ取ってなかった…!抜けあったらすいません)。羽美ちゃんがこのポーズ(正面絵で両手を組んだお祈り)してるの、ちょっと珍しいな〜とにわかながら思いました。可符香ちゃんの専売特許かと思ってた。

 

サイン会をやったブースまで実はメインの展示は続いており、これは当日全く見ることが叶わなかったので再訪して良かったです。

絵の具のムラの感じとか、モニターでもグッズ絵でもわかんないよなあこれ…。

椅子に座らずあぐらで描き切った方、線画に使ったインクが水溶性だったがために構図から描き直した方(そして収録時間内に間に合わせたらしい。やばい)、色んな先生方の様々なペイントスタイルが知ることができて楽しかったです。

久米田先生は音楽に合わせたライブドローイングだと思っていたので時間をかけないためにああいう絵になったらしいとコメントされておりました。5分とかに収めようとしたってことですか…?

 

完全にサイン会の時には気づかなかったものとしてYouTubeに上がっている動画を撮影した機材の展示もあり、カメラオタクは大層はしゃぎました。

出口付近に実はあった

ソニーのFX3と24-70/2.8GM2(55万+30万)が防犯器具もなしに表出てるのすごいな(スタッフさんが常駐してるからなんですが)。ビックでもヨドバシでも見れん…。

三脚はレオフォトLS-323C(4万)、雲台はジッツォ(恐らく5万〜)。

24-70/2.8GM2は神レンズなので神作家の撮影に最適!

モカとか照明機材とかを含めると100万越えの機材で撮られた久米田先生…と思いましたがこないださんま御殿出てらっしゃるんですよね。テレビ局の機材の方が高いわ。

G Masterレンズ憧れる

カメラといえば著作展示の上に先生方の撮影風景の写真もたくさん吊ってありました。

久米田先生のお手元のお写真もあった。これ以外にご自宅の風景カットとかももしかしたらあったのかもしれないが特定は叶わず…無念。

撮影風景の写真。

の、裏面。

裏印字を見るに写真の画素数が約2600万画素っぽいんですが、ソニーFX3は総画素数1290万画素なのでスチール用の機材も別にあったのかな。

ファイル名がDSCFだから富士フィルム系のカメラがあったのかも。X-H2Sあたり?

 

16時前になるとお客さんはほとんどおらず、スタッフさんが作品パネルの清掃をされていました。ハンディモップでもふもふされている久米田先生の絵。可愛い。

次の回の方も入ってくると思うのでそろそろ退場。

サイン会後に増えた壁面の絵を見て帰ってきました。

もやしもんの石川先生とご一緒

余談

後日談というか、今回のオチ。

EGAKU展再訪から無事帰宅し(なので厳密には後日談ではない)、本日ビッグサイトでたまたま手に入れたぬいぐるみ用の服をウキウキで取り出す。

パーツが一部外れており、付け直す必要があったので瞬間接着剤を出してきたのですが、サイン会用に買ったワンピースを速攻汚しました(当たり前ですが瞬着を使う時は汚れてもいい服で使いましょう。あまりにも無知)。

 

………………。

 

嘘だろ?

おろして三日だぜ?

それなりに高かったんですが……。

 

EGAKU展のために買ったんだから役目を終えたらこうなる運命だったのかもしれません。

 

時間は不可逆である。的な。